簡易配車インタフェース

簡易配車インタフェースは、届先の車両への割付や、車両の稼働時間/走行距離計算を行う配車支援システムです。
届先の漢字住所から地図上に届先をプロットし、ACT距離計算パッケージのルート計算機能を用いて、届先の巡回順序、所要時間、走行距離を自動的に算出します。画面上で配車結果を確認し、マウス操作で割付を変更することが可能です。
また、固定ルート配車機能、トリップ追積み機能、自動車両配置計算等の自動計算機能を実装しています。

ユーザインタフェース

ウィンドウ表示

画面は地図情報、届先情報、車両情報、トリップ情報、オーダ情報、仮置ウィンドウで構成されます。
届先選択やルート計算時に、すべてのウィンドウが連動して動作します。
積載率に応じた車両情報の色分け、t車指定違反、時間指定違反による届先の色付けにより、配車状況の変化をすばやく視覚的に捉えることができます。

メインウィンドウ



車両情報ウィンドウの表示方法には、時間チャート形式と届先一覧形式があり、切り替えて使用することができます。

車両情報ウィンドウ


届先情報

入力されたオーダ情報は同一届先毎に取り纏め、画面上では1つの届先として取り扱います。

1つの届先に纏められたオーダ情報を複数の届先に分割すること、逆に結合して1つの届先として表示することができます。

荷量には3つの値(重量、容積、容器数)を設定することができ、積載率計算では3つの積載率のうち最大の積載率が採用されます。

荷量の小数点以下の表示桁数や表示単位(kg)を変更することができます。

簡易配車インタフェース上で配車対象外とする届先を未割付状態で確定することができます。

届先情報ダイアログでt車指定、時間指定等の納品条件を変更することが可能です。

届先情報



車両情報

使用可能な車両を登録します。

車両の稼動時間、最大積載量等の基本情報は一括変更することができます。

最大積載量には3つの値(重量、容積、容器数)を設定することがでます。

車両毎に担当エリアを指定し、自動追い積み、自動車両配置計算で割付範囲を制限することができます。

車両毎に自動計算で使用する優先順位を設定することができます。

車両毎に休憩時間の取得方法を指定することが可能です。

割付の完了した車両を確定(ロック)することができます。

車両情報(基本)(詳細)



地図情報ウィンドウ

地図情報ウィンドウには、届先およびルートがを表示します。

簡易配車インタフェースVersion 4.5では、標準の地図表示として、Web Map(国土地理院「地理院タイル」)を使用します。

インターネットに接続できない環境では、ローカル地図表示システムとして、MapInfoを使用することができます。
届先アイコン
未割付/割付済届先それぞれについて荷量別4段階で表示形状を指定することが可能です。
ラベル表示
届先およびルートラベルを表示し、必要に応じてラベルを移動することができます。
ルート表示
次の3種類の表示方法を選択できます(下図の地図には国土地理院「地理院タイル(淡色地図)」を使用しています)。

車両別、積載率別、ルート種類別にルート表示色を変更することができます。

 届先間を直線で結んだ簡易ルート表示

簡易ルート表示

 道路形状に沿った詳細ルート表示

詳細ルート表示

 トリップの配送範囲を示す多角形表示 (トリップポリゴン)

トリップポリゴン

 


届先割付機能

届先割付機能として、下記の4つの機能を実装しています。

手動割付機能

マウスで届先をドラッグし、車両やトリップにドロップすることで、自動的に最適ルート、所要時間、走行距離、積載率を計算します。

地図を含めたすべてのウィンドウ間でドラッグ&ドロップ操作が可能です。

自動追積機能

積載量に余裕のあるトリップに対して、一定範囲内の未割付届先を自動的に追加します。

逆に、指定した届先を一定範囲内のトリップに自動割付けすることもできます。

追加する範囲は所要時間または道のりで指定します。

自動追積み時には、車両の最大積載率・稼働時間、届先のトン車指定・車種指定・時間指定・納入禁止時間帯等の条件が考慮されます。

自動車両配置機能

自動車両配置機能は、任意の届先を核として、周辺の届先を自動追積した結果、積載量が最大となる車両を算出する機能です。
パラメータで指定した核とする届先の選択基準にしたがって、すべての未割付届先に対して上記の演算を行い、配車計画を自動作成します。核とする届先の選択基準(荷積地点からの距離、荷量、車種指定、時間指定等)は、1回戦目と2回戦以降で異なる基準を指定することができます。

複数トリップの自動計算、荷量の大きな荷物の自動分割計算にも対応しています。

固定ルート再現機能

事前に指定された車両に特定の届先を割付け、ルートを作成します。

ルート指定は、オーダデータで外部から指定する方法と、内部のルートマスタに車両と届先を登録する2つの方法があります。



ルート計算方法

巡回ルートの選択

届先の時間指定と納入禁止時間を遵守しながら時間最短の巡回順序を自動計算します。

自動計算する巡回順序は、巡回最短ルート、往路最短ルート、復路最短ルート、地区内最短ルート、トンキロ最小ルートを選択することができます。
image

荷積時間と荷卸時間の考慮

車両の稼働時間は、走行時間に荷積時間と荷卸時間を加算した値になります。
荷積時間と荷卸時間は以下の3種類から選択することができます。
最初のトリップについては荷積時間を考慮する場合としない場合を選ぶことができます。

固定時間

荷量比例計算

荷量に応じた階段式計算

ルート計算条件

高速使用可/不可の設定、時間帯別所要時間調整、新規/変更届先のみの時間・距離計算機能など、ACT距離計算コアを駆使した強力なルート計算機能を実装しています。また、標準休憩時間、走行中休憩時間を計算することができます。



通行料金計算

トリップ毎の高速道路/有料道路の通行料金を計算します。通行料金計算

全車種(特大・大型・中型・普通・軽)に対応しています







 






運賃計算運賃プロファイル

ACT運賃計算ライブラリ(オプション)を使用することで、届先・車両・トリップ毎の運賃を計算することができます。

標準的な貸切タリフ、積合せタリフ、宅配タリフを実装。独自のタリフを入力することも可能です。

車両毎に、積載した届先の運賃と、車両のチャータ運賃の比較や、積載したオーダの売上げと車両コストの比較、配車全体の運賃集計を行うことができます。
















既存システムとの連携

簡易配車インタフェースの入出力データ形式は、TAB区切りテキストファイルです。
データ入出力の際に、登録した外部モジュールを実行することができますので、お客様のネットワーク環境やデータベースに合致したシステム運用が容易に実現できます。

データの流れ

車両情報、オーダ情報、届先住所情報を入力データとしてインポートし、配車作業終了後、配車結果として車両情報、トリップ情報、オーダ情報をエクスポートします。

データの流れ
入力データ 車両情報データ 割付済車両と使用可能な車両の情報(コード、t車、最大積載重量/容積、稼働開始可能時刻、最大稼働時間 etc)
オーダ情報データ 割付済オーダデータと未割付オーダデータ(コード、重量/容積、荷卸時間、t車指定、時間指定、割付先車両etc)
住所情報データ 届先の住所データ(コード、名称、住所etc)
出力データ 車両情報データ 割付済車両の総稼働時間および総走行距離に関するデータ、および未割付車両の情報
トリップ情報データ 割付済車両の各トリップの稼働時間、荷積時間に関するデータ
届先情報データ 割付済届先の発着時刻および割付先車両に関するデータ
オーダ情報データ 割付済オーダの発着時刻および割付先車両に関するデータ、および未割付オーダの情報

入出力モジュール

データ入出力の際に、登録した外部モジュール(実行形式プログラム)を自動実行することができます。たとえば、ネットワーク上のデータベースから届先情報をダウンロードする入力補助プログラムと、データベースへ配車結果情報をアップロードする出力補助プログラムを組み合わせることで、既存のデータベースとのデータ交換が可能となります。

シミュレーション業務対応

配車データをエクセルブック(XLS)から直接読込み、配車結果をエクセルブック(XLS)に書き込む機能を標準搭載しています。

また、届先一覧、車両一覧等のリストデータの表示カラムを自由に設定し、データとして出力することができます。


動作環境

Windows 10、11 が稼働するパーソナルコンピュータ
推奨スペック:Core i5 3.0GHz相当以上、メモリ16GB以上


オプションソフトウェアおよびデータ

詳細地図表示  :スーパーマップル・デジタルを詳細地図表示に使用することができます。

運賃計算    :運賃計算機能を使用するにはACT運賃計算ライブラリV7以上が必要です。


価格

3,000,000円(税抜き)

(*1)1CPUあたりの価格です。

(*2)必要な地図データ等も含めた価格は下記をご覧ください。

簡易配車インタフェース 価格構成表



資料

簡易配車インタフェースのリーフレット


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